中小企業ですが、AI導入にいくら見込んでおけばよいのか分からず、予算が立てられません。
ANSWER
費用は、既製のサービスを使うのか、自社の業務やデータに合わせて作るのかで桁が変わります。先にどちらで足りるかを見極めると、予算の幅が絞れます。
AI導入の費用には、大きく3つの段階があります。ChatGPTのような既製のサービスを社員が使う段階、既製のサービスを社内の資料やシステムとつないで使う段階、業務に合わせた仕組みを開発する段階です。前の段階で足りるなら、費用は月々の利用料が中心です。後ろの段階に進むほど初期の開発費が加わり、保守の費用も継続的にかかります。
予算が立てられないのは、どの段階で足りるかが決まらないまま、相場の数字を探しているからです。出回っている相場の金額は前提がばらばらなので、自社の検討にそのまま当てはめることはできません。
予算の上限は、効果から逆算するのが確実です。対象の作業にかかっている人件費が年間いくらかが分かれば、何年で回収するかを決めることで、かけてよい費用の上限が決まります。
予算が立てられない主な原因
- 既製のサービスで足りるのか、開発が必要なのかが決まっていない。
- 前提の違う相場の数字を比べて、幅が広すぎて決められない。
- 初期費用だけを見て、利用料や保守など毎月かかる費用を見込んでいない。
- 対象業務の人件費が分からず、かけてよい費用の上限が決まらない。
- 社内の資料やデータを整理する手間を、費用に入れていない。
最初に確認すること
まず、既製のサービスを数人で1か月ほど使ってみます。それで足りる業務と、社内のデータとつながないと使えない業務が分かれば、開発が必要な範囲が見えてきます。その範囲についてだけ見積もりを取れば、予算の幅は大きく絞れます。
- 対象業務で、既製のサービスを試したことがあるか
- 社内の資料やデータとつなぐ必要があるか
- 扱う情報に、外部のサービスに送れないものが含まれるか
- 対象業務にかかっている年間の人件費
- 毎月の利用料と保守費を、どの予算から払うか
改善の方向性
- 既製サービスの試用から始め、開発が必要な範囲を見極める。
- 開発が必要な場合も、対象を1業務に絞った小さな範囲で見積もる。
- 効果から逆算した上限を先に決め、その範囲で実現できる方法を選ぶ。
- 補助金を使う場合は、対象経費と申請の時期を先に確認し、発注の時期を合わせる。
相談の目安
既製のサービスで足りる業務に、開発費をかける必要はありません。対象業務をうかがえば、どの段階で足りそうかと、開発が必要な場合の概算の規模感をお伝えできます。
