SkillogyQiitaを読む
データ活用

データは集めているのですが、意思決定に活用できていません。

ANSWER

何を知りたいかを決める前に集め始めているため、判断に必要な項目がそろっていないからです。

データの収集は、知りたいことを決めてから始めないと判断には使えません。たとえば来期の売上を見込みたいと決まっていれば、集めるべきものは過去の売上、リードの獲得数と経路、商談の進み方といった形に自然に絞られます。逆に、決めないまま集めたデータは、アクセス数も問い合わせ件数も在庫も並んでいるのに、どれを見て何を変えるのかが言えません。量が足りないのではなく、問いが決まっていないので使えない状態です。

判断したいことが決まっている場合に、次に出てくるのが粒度と表記の問題です。判断したい単位(顧客別・案件別・月別など)にデータが揃っていない、同じ会社が「株式会社○○」と「(株)○○」で登録されている、サービスごとに日付の意味が違うといった状態では、集計のたびに人が手で直すことになり、その手間が判断の速度を落とします。

意思決定に使える状態とは、見た数字から次にとる行動が決まり、その数字を誰でも同じ手順で出せることを指します。項目数の多さや、きれいなダッシュボードがあることではありません。

よくある原因

  • 何を判断したいかを決める前に、集められるものから集め始めている。
  • 数字は出ているが、それを見て何を変えるのかが決まっていない。
  • 判断したい単位(顧客別・案件別・月別など)にデータが揃っていない。
  • 同じ対象が複数の表記で登録され、集計のたびに名寄せが必要になっている。
  • 集計の手順が個人のファイルにあり、他の人が再現できない。

最初に確認すること

「この数字が分かれば、来月から何を変えるか」を1つ書き出すところから始めます。来期の売上を見込みたいのであれば、必要なのは過去の売上とリードの獲得数・経路・商談の進み方であって、サイトのアクセス数ではありません。判断を1つ決めれば必要な項目と更新頻度が決まり、いま足りないのが項目なのか、粒度なのか、鮮度なのかがはっきりします。全項目を一度に整えようとすると終わりません。

  • その数字を見て、実際に変える判断は何か
  • その判断に必要な項目と、要らない項目の線引き
  • 必要な更新頻度(日次・週次・月次)
  • 同じ対象が、複数の表記で入っていないか
  • 集計手順を、担当者以外が再現できるか

改善の方向性

  • 判断を1つ決め、それに必要な項目だけを先に整える。
  • 必要な項目が取れていなければ、集計を作り込む前に取得の方を手当てする。
  • 表記ゆれの統一と名寄せを、集計時ではなく取り込みの時点で行う。
  • 手作業の集計を自動化し、同じ手順を誰でも実行できるようにする。
  • 何をもって1件と数えるかの定義を、文章で残す。
相談の目安

データの持ち方を変える必要があるかは、いま出している集計を1つ見せていただければ判断できます。項目の追加で済むこともあれば、そもそも判断に必要な項目を取得していないこともあり、その場合は集計ではなく取り込みの設計から見直した方が早くて安く済みます。

自社の場合を相談する

同じ症状でも、原因は業務やデータの持ち方によって変わります。
状況をうかがったうえで、確認すべき点からご説明します。

自社の場合を相談する
開発Q&A一覧に戻る