開発会社に頼んだプロジェクトがうまくいっていません。立て直すべきか、開発会社を乗り換えるべきか迷っています。
先に、うまくいっていない原因が要件・体制・品質のどこにあるかを切り分けてください。要件が原因なら、開発会社を替えても同じことが起きます。
開発がうまくいかない原因は、大きく3つに分かれます。何を作るかが決まっていない(要件)、開発会社の人や進め方に問題がある(体制)、作られたものの品質が低い(品質)の3つです。乗り換えで解決するのは主に体制と品質の問題で、要件が決まっていないことが原因なら、新しい開発会社でも同じところでつまずきます。
乗り換えを選んだ場合に一番困るのは、引き継ぎに必要なものが手元にないことです。ソースコード、サーバーやクラウドの管理権限、設計資料、テスト環境が自社の管理下にあるかを、関係が悪くなる前に確認してください。契約上、ソースコードの権利がどちらにあるかも、ここで効いてきます。
立て直すにしても乗り換えるにしても、判断の材料は同じです。今あるソースコードがどの程度の品質で、残りの作業がどれだけあるかを、当事者以外が見て評価することです。これがないまま決めると、立て直しも乗り換えも見込み違いになりやすくなります。
うまくいかないときによくある状況
- 要件が途中で何度も変わり、作業が積み上がらない。
- 開発会社の担当者が替わる、連絡が遅いなど、体制が安定していない。
- 不具合が多く、直すたびに別の箇所が壊れる。
- 進捗の報告がなく、実際にどこまでできているのか分からない。
- 発注側で判断する人が決まっておらず、確認待ちで止まっている。
最初に確認すること
乗り換えるかどうかを決める前に、引き継ぎに必要なものが手元にあるかを確認します。ここが揃っていれば選択肢は広がり、揃っていなければ、まずそれを確保することが最優先になります。
- ソースコードを自社で取得できるか、権利は誰にあるか
- サーバー・クラウド・ドメインの管理者権限を、自社で持っているか
- 設計資料や、仕様についてのやりとりの記録が残っているか
- 現時点で動いている機能と、残っている作業の一覧
- 検収・支払いの状況と、途中で解約する場合の契約上の条件
改善の方向性
- 要件・体制・品質のどこに問題があるかを、具体的な出来事をもとに切り分ける。
- ソースコードや管理権限など、引き継ぎに必要なものを先に自社で確保する。
- 第三者にソースコードと残りの作業を評価してもらい、立て直しと乗り換えの費用を比べる。
- 要件が原因なら、開発会社を替える前に、要件の確定と判断の担当者を決める。
途中まで作られたシステムの調査からご相談いただけます。ソースコードと資料を拝見し、そのまま引き継げる部分と作り直した方がよい部分を切り分けてお伝えします。今の開発会社との関係を続けるかどうかの判断材料としてもお使いください。

